粘土の製造工程

陶器製造の原料・陶芸用の粘土は<当社:四日市工場>にて、このような製造工程を経てお客様のもとへお届けしています。このコーナーではその一部をご紹介いたします。

 ■土場(原料置き場)

粘土は陶石、長石など鉱山で採掘したもを10〜15mmに粉砕、調合して製造します。ここは調合する前の原料が種類別に置かれている『土場』です。


 ■何種類もの土をミルで粉砕する

陶石、長石などを『ボールミル』により水と一緒に粉砕します。この時に食器用、鍋土用、植木鉢用、などそれぞれの調合に合わせます。用途に合わせてミルが分かれています。

 ■かき混ぜた土のカスを取る

鉱山で採掘した原土(木節)を粉砕して水と一緒に攪拌(かくはん)します。粘土を溶かして木のくずなどの不純物を取り除きます。

 ■不純物を取り除く

不純物を取り除いたものを均一な濃度になるよう攪拌(かくはん)して、水分を調整します。

 ■混合貯蔵タンクで攪拌(かくはん)する

『ボールミル』で粉砕した陶石、長石と攪拌(かくはん)機で粉砕した木節をここで混ぜ合わせます。

 ■ふるいをかけてミクロンに

液体の中には小さなゴミ(カス)が有るためここで<ふるい>を掛けています。食器用などは特に細かい<ふるい>を使います。(半磁器で200メッシュです)

 ■鉄分を取り除く

液体になった原料を脱鉄しています。土の中には小さな鉄(砂鉄)のようなものも有るので、食器用などは、ここで脱鉄します。

 ■泥漿粘土の出来あがり

但し、これはまだ液体の状態です。この液体から水を抜くといつもお使いいただいています粘土が出来あがります。

 ■圧力を加えて脱水する

『プレス機』を使い、上の写真にあります<液体の粘土>の水分に圧力を加えて脱水します。ここで液体だった粘土の水分が抜けてやっと固形の粘土になりつつあります。

 ■窯屋さんへ出荷する状態

地元の窯屋さんに出荷する状態の粘土です。食器用、土鍋用、植木鉢用など何種類もの用途に合わせた粘土がずらりと並んでいます。

 ■陶芸用粘土の製造(土練機)

プレスしたままの粘土は水分が約20%で、陶芸用粘土として使用するには少し硬い状態となっています。(土の種類によって異なりますが、製品は約22%です。)そのため水分を調整して使用しやすい硬さまで『土練機』で練り上げます。こちらの機械は1種類の粘土用です。

 ■粘土のブレンド

粘土によってはブレンドするものも有ります。粘土同士のブレンドには『混練機』を使ってムラがないように良く混練させます。

 ■練った土を20kgずつ梱包する

真空土練機を使って、粘土を20kgずつビニールに梱包しています。このとき練った粘土が硬くならないように、なるべく早くビニールで梱包します。
そして出荷へ

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