【 陶芸粘土のQ&A

冬の粘土の取扱い方法についてたくさんのご質問をいただいています。

Q:冬の時期に外で保管していた粘土が急に粘りがなくなってしまいました
A:寒い時に急に粘土の粘りがなくなったり、バラバラになってしまう原因は『粘土が凍ったとき』に良くあります。気づかないうちに凍って解凍してしまった粘土に起きる現象です。
Q:粘土が凍ってしまいました
A:冬になると粘土が凍ってしまうことがあります。凍らないように毛布をかけたり、室内に入れるなどして保管してください。直接、風や雪があたらないようにして、気温の低いときは注意が必要です。
Q:凍った粘土はどうすれば使えるようになりますか
A:凍ったときは温めて解凍すれば使えるようになりますが、ビニール袋の中で粘土がバラバラになったり、ドロドロになってしまった場合はそのまま使用することはできません。
再生方法として『乾燥させる』『よく練り込む』などの処置の他、真空土練機があれば3回以上通してください。手で練るときは、練った土を少しねかせて再度練る、を数回繰り返してください。それでも粘りが戻らない場合は新しい土に少しずつ混ぜて使うと良いでしょう。
Q:生地が凍ってしまいました
A:作った作品が生の時は(乾燥していない状態のもの)冬になると時々凍るときがあります。生地の表面に雪の結晶のようなものや霜などが付いている状態の生地は凍ってしまうことがあります。凍った生地は解凍中に割れるか、乾燥中に割れるか、焼成中に割れてしまいます。生地を解凍して粘土が凍った時と同じような方法で再生したほうが良いでしょう。生の生地は大変凍りやすいので寒くなったら保管方法に注意して良く乾燥させましょう。

Q-23:CMCの使い方を教えてください

A:化学糊のCMCは絵具や釉薬などに使用します。粉末で水に溶けにくいため、例としてはCMCの粉末20gに湯を800cc〜1,000ccを入れて溶かしますが、そのまま1日〜3日間置いていください。CMCが透明の糊状になり使用できる状態になります。

三究窯 博之さんのウラ技』 
[CMCを早く溶かしたい・ママコになりにくい方法]

必要な量のCMCを適当な容器に秤取った後、アルコール(消毒用などの)を入れて全体をよく湿らせます。その後にかき混ぜながら水を少しずつ加えていきます。 そして残りの水を加えて静かに放置します。一時間もあればママコが出来ずに攪拌によって均一化できます。

Q-22:土地の土が赤土系で耐火度が小さく焼きちぢみが大きく、板皿は半分以上そったり切れたりします。ロクロ製品も腰が落ちたり、底が切れたりします。原土を水で溶いて篩にかけているので、きめは細かく粘性は充分なのですが、手びねりしにくく(ロクロは出来ますが、手びねりすると広がったものを縮めるのに苦労する)困っています。いつも1,250度で焼いていますが、土地の土を主体にして、耐火性があって切れなくて作りやすい土にするにはどんな土を混ぜたらよいでしょうか?お値打ちなもので、白と赤が両方欲しいのですが。

A:耐火度を上げて成型しやすくするのによく使われる粘土ですが、粉末では伊賀木節粉末、粘土では、古信楽細目、赤1号、並こし、並こし赤、などがよく使われています。
Q-22-2:ガイロ目粘土と木節粘土は試験してみましたが、成形時に扱いにくくもう少しざっくりした粘土がよいと思うのですが。赤1号は還元のときの色がむらになり、並こし類は耐火性が低いようです。め土のようなもので、あまり荒くないお値打ちなものはありますか?ロット土はどうなのでしょう?
A:A−60ロット土ですが、耐火度も高くざっくりした粘土です。しかし粘土としては荒い土です。大物(傘立てなど)を作るときによく使われる土です。他には、童仙傍や耐火モルタルなど、耐火度を上げるのに使用する作家さんもいます。
Q-20:窯をもっていませんが、七輪を使って陶芸ができると聞きました。そこで、焼成温度の低い七輪陶芸でも使える粘土を教えてください。それと楽焼という焼成方法があることを聞きました。こちらも比較的低い焼成温度で焼けると聞きましたが、楽焼に向くおすすめの粘土がありますでしょうか?
A:七輪陶芸について、粘土はどんな粘土でも使えますが、七輪を使う場合、焼け方が温度が早く上がって早く下がるので、急熱急冷に強い粘土の方が失敗は少ないです。急熱急冷に強い土:楽白土、楽赤土、耐熱鍋土白、耐熱鍋土赤、などが良いです。釉薬は1200℃位で溶ける釉薬も十分使えます(焼成時間などで焼成温度がずいぶんかわりますが)。焼き上がりの色は、カタログなどの見本とは違ってくる物もあります。
楽焼について、粘土はどんな粘土でもつかえますが、楽焼の場合、窯の温度が高いうちに(800度くらい)引き出す(窯から出して水の中に入れる)ので、急冷に強い土が良いです。楽白土、楽赤土が一番良いです。引き出しをせずに普通に温度を下げる時は、どんな粘土でも大丈夫です。
Q-19:ちょっと変わった風合いのある植木鉢や盆栽鉢を作ってみたいのです。窯がないので、野焼きで作ってみたいと思っているのですが、どんな粘土がよいですか?またどのようなものができそうでしょうか?
A:野焼きでの焼成でよく使われている土は、A−27テラコッタ粘土です。粘土はどんな粘土を使ってもいいですが、焼成温度が低い場合、出来上がった製品に強度が無く、割れやすくなるので注意して下さい。野焼き以外の方法では最近、七輪で焼成する方法も人気が有ります(小さな物しか焼成できませんが・・・)。
Q-18:個人の趣味などで焼く陶芸品は破損した場合、土に戻せないということを聞きますが、それはどうしてなのですか?学校のレポートに書きたいと思っているので、宜しくお願いいたします。
A:陶芸用粘土に限らず、焼成した陶磁器用粘土は、焼成前の粘土とは違うので(焼成することにより安定なものに変質させる)土(焼成前の粘土)には戻りません。しかし、焼成した陶器を、細かく粉砕して粘土に混ぜて使うことは可能です。焼成品(焼成破損品)の粉砕物を混ぜることにより元の粘土の各種物性(性質)が多少かわる可能性があります。焼成前の粘土は成型品、乾燥品にかかわらず焼成してなければ粘土に戻すことは出来ます。
Q-17:手捻りで作った茶碗、鉢ですが、素焼きの段階では整った形をしていますが、釉がけして電気窯で本焼成するとかなり変形します。原因は何でしょうか?粘土と釉の相性でしょうか?

A:原因として以下の4つのケースが考えられると思います。
@生地の均一・・・生地の厚さが均一になっていますか?厚さがちがうと歪みます。生地を縦に切ってみるとわかります。
A焼成の均一・・・焼成の時、温度が均一になっていいますか?部分的に温度が上がるとそこから歪みます。
B形状の記憶・・・成形する時に、生地が歪んだものを形をととのえて乾燥して歪んだ形状を生地が記憶しているので本焼すると歪みます。
C土・・・粘土の焼成温度は合っていますか?カタログなどにのっている焼成温度の目安をこえて焼成すると変形します。

Q-16:陶芸を始めて1年足らずの者です。半磁器土特と並土との違いは何でしょうか。また並土は他の土と混ぜ合わせるとよいと言うことですが、信楽スイヒ粘土に混ぜると水漏れはなくなりますか?実はこの信楽スイヒ粘土で花瓶を作って石灰萩釉薬で本焼きをしたが、水漏れしました。これは高台の内側には釉薬をしなかったためでしょうか?それとも粘土の混合で防ぐことができますか?
A:半磁器土特と並土の違いですが、原料が違います。製造方法は、同じような作り方ですが・・・半磁器並土を他の土に混ぜると、焼き締まりやすくなるために混ぜる作家さんはいます。すいひ土は焼成温度が高いため、1,200〜1,230℃位の焼成ですと焼き締まりが悪いかもしれません。水漏れを防ぐには、もう少し高い温度で焼成するか、並土などの低い温度で焼き締まる土と混ぜるといいでしょう。今、出来上がってる花瓶で水漏れがするものには、水漏れ防止剤を使うと水漏れが止まる薬品もあります。

Q-15:信楽すいひ細目を使って、鹿の頭を作り、楽焼用、灯油の窯で焼いてます。1,000℃以下で(素焼き)にしました。2回に分けて、4個焼きましたが、みんな割れてしまいます。(耳が折れたり、角が折れたり、目が飛んだり・・・)焼く温度が悪いのか、作り方が悪いのか、それか土の選び方が悪いんでしょうか?

A:信楽すいひを使って素焼きで割れる原因と思われるのは、乾燥に問題がある場合、耳や角が折れるのは、本体(顔)よりも付属の部分(耳、角)の方が、乾くのが早いため(収縮率の違いにより)亀裂が入り、そこから割れやすくなるため、均一な乾燥をして下さい。焼く温度ですが、200℃ぐらいまでを2時間以上かけてゆっくり上げてゆく方がいいでしょう。(乾燥した生地でも、水分が残っている為です)また粘土については、少し荒目の土A-3古信楽細目などを使うのもいいでしょう。その時でも上の注意点は守っていただいた方が失敗は減るでしょう。
Q-14:御社にてA−29半磁器土特(20Kg)を購入させていただきました。釉薬をかけ焼成し、実際に使ってみたところ、釉薬のかかっていない高台付近が黒ずんでしまいました。焼成条件は電気窯で酸化雰囲気、1,230℃、1時間キープです。
これは、お茶などに含まれる着色成分が染み込んでしまったからでしょうか?(白いからめだつだけなのでしょうか?)また半磁器土では一般的なことなのでしょうか?(ガラス質が少なく吸収が大きいのでしょうか?)黒ずみをなくすためには、高台の下のギリギリまで釉薬をかける必要があるのでしょうか?

A:1,230℃で焼成した時に、土に吸水率が5%ぐらい残るため、色が染み込む時があります。焼成温度を上げて1,250℃ぐらいの焼成にするか、キープ時間をのばすなどをしてもう少しよく焼くと吸水率が0%に近くなれば、染み込みにくくなります(焼成温度が高くなると、少し灰色っぽくなる時がある)。釉薬をギリギリまでかけると、釉薬のかかっている所は貫入が入ってなければ染み込まないので色はつきませんが、焼成する時に棚板に釉薬がひっつかないように注意してください。

Q-13:粘土の種類がたくさんあるのですが、粘土の選び方を教えてください。
A:今回、作陶別に粘土の選び方一覧表を作成しました。当社の粘土でふさわしいと思われるものを選びましたので、参考にしてください。 粘土選びの一覧表>
Q-12:小学校低学年の子供30名くらいで陶芸用粘土を使った工作をしたいのですが、どれくらいの粘土が必要でしょうか。また、どのような粘土が適していますか。 

A:まず粘土の量ですが、当社地元の小学校では生徒さん一人に対し、約1キログラムを使用されている所が多いようです。目安としまして、大人の両手一握り(おにぎりを作るときの握り方)が約500グラムです。作品にもよりますが、生徒さんでしたら小さな人形2個くらいの制作が出来ると思います。粘土の種類につきましては<普通窯での焼成の場合>『商品番号:A-03 古信楽細目』、『A-21 赤1号土』 が良く使われています。また<野焼きの場合>は『A-27 テラコッタ』が良いと思います。いずれも焼き方の方法によって異なりますが、乾燥時に失敗しにくいということでご使用いただいております。

Q-11:オカリナを作りに適する粘土を教えてください。 
A:例として挙げさせていただきますと『商品番号:A-03 古信楽細目』、『A-08 楽白土』、『A-18 楽赤土』、『A-21 赤1号土』などの粘土があります。これらの粘土は細かい石を混ぜてあるため、ごく小さい空洞ができ、音がもれる可能性もございますが、収縮が少なく扱いやすい粘土ですので一般的にはこれらの粘土をおすすめいたします。
Q-10:一般塑造に向いている粘土を教えてください。 
A:『商品番号:A-41 万古赤土』が良く使われているように思います。粒子が細かくて比較的粘土質なため向いていると思われます。当地方の陶芸家さんでは彫塑や石膏の原型を作るときによく使われます。
Q-9:『網目』とは何でしょうか? 
A:『網目』とは『アミのふるい目』と言って、粒子の細かさの目安を意味します。数字が大きいほど細かくなります。60目より80目、80目より100目のほうが粒子が細かくなります。
Q-8:耐熱土で土鍋を作るコツを教えてください  
A: おもな内容をお答えします。
@成形の注意点は均一な厚さの生地を作る
A釉薬は耐熱用の釉薬を使う  ※Q-5をご参照ください
 (一般の釉薬はさめ割れや水漏れの原因になります)
B酸化・還元ともに焼成は高温で焼かない。1,180℃、1hキープが良い
C胴とフタは同じ土で作った方が色が揃い出来あがりが良い
Q-7:耐熱土の還元焼成について教えてください  
A:耐熱土の焼成方法は、基本的には酸化焼成で1,170℃〜1,200℃ぐらいです。還元焼成の時は低温1,200℃ぐらいまでの焼成なら出来ます。
Q-6:『商品番号A-10 耐熱土(ぺタライト入り)』の焼成温度(酸化)を教えてください  
A:焼成時の耐火度は普通の陶芸粘土(1,230℃)よりも若干低めですので、焼成温度を上げすぎないようにしてください。上げすぎますと“へたる”(変形する)可能性があります。また、温度を上げて焼き締めることにより吸水性が無くなり結果として製品の耐熱性が落ちて割れやすくなる可能性もあります。適正温度としては1,170℃〜1,200℃位が目安となります。
Q-5:『商品番号A-10 耐熱土(ぺタライト入り)』用の釉薬を教えてください  

A:釉薬は熱膨張の合った耐熱釉をご使用ください。耐熱性の高い製品となります。普通の釉薬をご使用の場合は、薄めに均一に施釉してください。ただしこの場合は貫入がでたり(水もれの原因)熱膨張差による破損の原因となります。

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●耐熱透明釉
(少し失透がかった透明釉)
●耐熱白釉
●耐熱黒釉
●耐熱グリーン釉
●耐熱イエロー釉
●耐熱ピンク釉
●耐熱栗茶釉
●耐熱トルコ青釉
●耐熱土用鉄赤
●耐熱三島釉

Q-4:『商品番号A-13の並こし土』でタタラ作りの皿を作ったら乾燥中によく割れます。割れにくくする方法はありますか?(粘土の練りはいいと思うのですが)
A:たたらで作った作品は新聞紙の上などに置いて、直接乾燥板の上などに置かないでください。作品の上からビニール袋を被せるのもいいでしょう。乾燥用の板の上などで乾燥させると板の接地面と接地していない所とで乾燥する早さが違います。早く乾燥する所は早く縮んで、乾燥していない所は縮みません。その縮みの差が割れの原因となります。よって全体的に均等に乾燥させるようにしてください。
Q-3:乾いた土の再生方法を教えてください
A:まず粉砕した土をポリ容器などに入れ水に十分ひたし、かき混ぜないで1日ねかします。翌日水に浮いたごみ等を取り除いた後に土をかき混ぜて、石や砂が沈んだあとに泥水を別の容器に入れます。数日放置して上水を流し、下の泥を石膏板にのせて粘土として使用します。
Q-2:くず土の再生方法を教えてください
A:削り屑はバケツに屑土を入れて水を注ぎます。土が十分に水を吸い取り泥状になったらそれをすくって石膏板にのせ揉みほぐします。量の多いときは削り屑に水を十分吸わせてボール状に丸めます。ビニール袋に入れて1週間ほどねかし、土練機にかけてさらに1週間ほどねかして使用してください。
Q-1:粘土の保管方法を教えてください

A:粘土はビニールに入ったままで十分保存できます。その時、日光のあたる場所や高温になる場所は避けてください。蓋付きの発泡スチロールの箱やケースに入れておくと、ビニールが破れにくくなるため保管に適しています。

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